最近、気温がますます暑くなってきましたよね。
季節はもう梅雨真っ盛りといった感じでジメジメとし、いよいよ本格的に暑くなってくるかも?といった感じです。
ここ最近、当院へ来院される患者様で4・5人ほど続けて腰痛や股関節痛、またはその両方を訴えて来院されました。
まずは腰椎や股関節の器質的な変化(腰の骨や股関節の骨自体の変形など)がないか確認しました。
そのほか特に激しい運動やぶつける、捻ったなどの外力などの直接的な原因がある訳でなく、急に腰や股関節、または両方が痛くなったと訴えていました。
症状を確認し状況から判断するに「腸腰筋」が何かしらの影響を受けているため痛みが出ていると考察し施術を行いました。
簡単に結果をまとめると、施術後は皆さん全員とも腰痛・股関節痛が減少し、体位変換や歩行時の痛みがなくなって普通に歩ける状態まで回復しました。
そこで今回は、皆さんに共通してみられた「1.症状」「2.腸腰筋の部位」「3.どんな時に痛くなるのか?」をお伝えしたいと思います。
1.今回みられた症状とは?
今回みられた症状は図の濃い赤色の部分の辺りに、皆さんに共通して症状がみられました。
特に「股関節~太ももの全面にかけて」と「背中~腰~お尻」にかけての痛みやだるさ、しびれといった症状を訴えていました。
まさにここは腸腰筋に負荷が掛かりすぎて硬くなってきたり、筋肉自体に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなってきた場合にみられる事が多い場所です。
2.腸腰筋の部位とは?
腸腰筋とは、大腰筋(だいようきん)と小腰筋(しょうようきん)、腸骨筋(ちょうこつきん)の3つの筋肉から構成される筋肉の総称です。
このうち小腰筋は大腰筋の下に隠れるように存在していたり、人によっては生まれながらに存在しない場合もあります。
ちなみに上の図では小腰筋は描かれていません。
3.どんな時に痛くなるのか?
この腸腰筋は主に仰向けで寝ている状態から上半身を起き上がらせる時に腸腰筋が作用しているといわれています。そのため、朝の起床時やソファーや床で横になってからの起き上がりの時に痛みの再現がみられます。
また、車の運転手やパソコン作業等で長時間の座位姿勢が続きやすい方は、腸腰筋が縮んだ状態で固まってしまいがちです。すると姿勢が悪なるため腸腰筋以外の筋肉も引っ張られるようになり腰痛が発生しやすくなります。
以上が腸腰筋についてざっくりですが腸腰筋についてまとめたものになります。
「股関節動作時痛を伴う腰痛」でお悩みの方は腸腰筋へのアプローチが大切な場合もあります。
当院ではそのような場合でも対応可能です。
お悩みの方は参考にしてください。