腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)
傷病説明
骨盤の外側から太ももの外側を通って、スネの外側まで走行している腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)という靭帯があります。この靭帯と大腿骨外側の突出(上顆(じょうか))が摩擦を起こすことで症状が生じます。
長距離を走る人の発症が多く、ランニング後などに症状が出現し休むと治まります。重症化すると膝の曲伸が困難となったり、膝を伸ばしたままで歩くといった状態になる場合があります。
目安期間
大きな症状が回復するまでの見込み期間 : 7日 ~ 10日程度
日常生活に復帰するまでの見込み期間 : 2週間 ~ 3週間
施術方針
患部の炎症症状を引かせるための施術をします。
また症状に合わせて原因となっている筋肉の緊張をほぐすため、鍼灸療法、超音波療法、電気療法、手技療法を行い、その後は経過や症状に合わせ通院周期をお伝えします。
アドバイス
膝に負荷が掛かる屈伸動作、激しい運動、度を超えた長時間・長距離のランニング、同じ練習メニューの繰り返しなどは控えて下さい。
十分な安静と患部を保冷剤などでアイシング(冷却10分安静20分×3セット)が大切です。