膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)・ジャンパー膝
傷病説明
膝蓋骨の下にある、膝蓋靭帯(しつがいじんたい)が痛くなる症状です。
主に骨の成長が終わり運動などで膝に負担がかかる動作を多くする場合に見られます。骨の成長が終わる前で膝蓋靭帯に痛みがある場合、オスグッドシュラッター病といわれます。
太ももの筋肉と膝蓋靭帯はつながっているので、太ももの筋肉を使ったり、屈伸・踏み込み・ジャンプ動作などで膝蓋靭帯に負担が集中すると①~③部に痛みが出ます。バレーボールやバスケットボールなどジャンプをするスポーツに多くみられるケガのため、この名前が付いています。
割合では ①大腿四頭筋腱の膝蓋骨付着部(20%) ②膝蓋靭帯の膝蓋骨付着部(70%) ③膝蓋靭帯の脛骨粗面付着部(10%)と言われています。
目安期間
大きな痛みが改善するまでの見込み期間 : 7日 ~ 10日程度
日常生活に復帰するまでの見込み期間 : 2週間 ~ 3週間
治療方針
炎症症状を引かせて、損傷している靭帯を修復させ、周辺部の筋肉の緊張を取るための治療を行います。
鍼灸治療、電気治療、手技治療、テーピング固定など症状に合わせて治療を行い、その後は経過や症状に合わせ通院周期をお伝えします。
アドバイス
痛み(炎症)を助長させないように1週間程度は飲酒・熱めの温度での入浴・長時間の入浴を控え、シャワーや短時間での入浴を心がけてして下さい。
重症化を防ぐためにも、大きな痛みが改善するまでの期間の運動はしばらく控えて下さい。その後2~3ケ月程度はなるべく膝に負担を変える動作は避け、筋力トレーニングやストレッチを中心とした運動を心掛けて下さい。