上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)
傷病説明
上腕二頭筋長頭腱(赤い矢印の線)が、腕の骨にこすれて、肩痛(赤○部)が出ています。
長頭腱は、肩甲骨から腕にかけて90度角度を変えるため、その部分で圧迫や摩擦を受けやすいという特徴があります。そのため、投球動作・テニスのスマッシュ・バレーのアタックなどの繰り返し動作で負担がかかると症状が出てくるのです。
目安期間
大きな症状が回復するまでの見込み期間 : 5日 ~ 7日程度
日常生活に復帰するまでの見込み期間 : 2週間 ~ 3週間
施術方針
症状の原因となる炎症を引かせる施術と、傷んでいる組織を修復させるための施術を行います。
鍼灸療法・超音波療法・電気療法・手技療法・テーピング固定など症状にあわせて施術を行い、その後は経過や症状に合わせ通院周期をお伝えします。
アドバイス
症状(炎症)を助長させないように1週間程度は飲酒・熱めの温度での入浴・長時間の入浴を控え、シャワーや短時間での入浴を心がけてして下さい。
就寝時、肩・腕に負担が掛からないためにも、悪い方を上にして横向きで寝るようにして下さい。
肩関節に負荷のかかる投球動作や腕を振る運動・重たい荷物の持ち上げなどは、しばらく控えて下さい。炎症を抑えるため、患部を保冷剤で冷やして下さい。(10分冷却5分休憩×3セット)